スペインには「王様の小道」と呼ばれる山道があります。
スペイン語で「Caminito del Rey」と呼ばれるこの道は、国王も一度は利用したことで名付けられた由緒ある道。しかし、一時は立ち入り禁止になるほど危険度の高い道で、一時は死傷者が出る程危険な状態ででした。
2011年から改修工事を行い2015年3月、安全性が確保された「スリルな観光地」として生まれ変わりました。
El Caminito del Reyについて
エル・カミニート・デル・レイ(El Caminito del Rey)は、スペイン・アンダルシア州マラガ県にあるガイタネス峡谷に作られた歩道のこと。
全長3kmの山道で、最大の特徴は、道幅1mに満たない小道と桟道ばかりであること。
動画で絶壁の凄さを見てみよう
水力発電所とダムへの通路として建設された道
1901年に建設された水力発電所とダムへの通路として作られました。そして、開業時の式典で当時のスペイン国王が利用することになったため、王の通路という意味の名前がつけられました。
月日の経過とともに、道の荒廃・崩落が進み、事故や死亡者が出たため、一時は立ち入り禁止となりました。
道の大部分は鉄の支柱と梁の上に板状のコンクリートを成形した簡単な桟道から成るが、その幅は非常に狭く、安全柵はほとんど失われていた。
通行者は安全ロープを身に付け、岩肌に沿って渡された鎖やワイヤーを伝って歩く必要があった。土台となるべき薄いコンクリート面は至る所で穴が空き、いつ崩落してもおかしくない状態だった。中には完全に崩落している部分もあった。
~中略~
一歩足を踏み外せば最高230mから谷底まで真っ逆さまに転落してしまう危険があった。
クライミング目的の観光客から「危険な歩道」として再注目されるようになったのをきっかけに2011年に改修工事が行われ、2015年3月より再開通。ちょっとスリルな観光地として人気が高まっています。
スペインへ旅行する際には是非!
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