映画「ケシ畑の小さな秘密」作品を通して感じるコロンビア内戦の傷み

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ケシ畑の小さな秘密は、1964年から内戦状態が続くコロンビアの社会情勢を描いた作品です。コロンビア内戦と呼ばれ、50年以上にわたって続いた紛争です。

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コロンビア内戦とは

内戦による影響で、暴力と麻薬栽培・取引などが横行し、多くの人々が犠牲になりました。2017年に政府とゲリラ組織との間で和平交渉の合意が締結されました

紛争を乗り越え、真の平和を取り戻す コロンビア | JICA - 国際協力機構

ゲリラ組織「FARC」は和平合意により合法政党に移行しましたが、コロンビア国民の間からの不信は根強く残っています。和平路線に反対し、今もゲリラ活動を続けるゲリラ組織の分派もあるため、内戦が完全に終結したとは言えない部分もあるのが現状です。

民衆が紛争に巻き込まれる姿を生々しく描写

本作は、少年少女の淡い恋物語を通して、コロンビアの農村地で悲惨な生活を強いられる民衆の姿を描きます。

紛争でいつ命の危険にさらされるか分からない死と隣り合わせの生活を送る父子を描きます。麻薬の密造工場で働くしかない現状。少年と少女が出会い、淡い恋が展開されるも、安らぎはほんの一瞬。やがて悲惨な結末が迫ります。

内戦によって人々の心情はどう変化していていったのか。作品を通して垣間見るコロンビア社会の闇。これは映画作品ではありますが、歴史的にも社会的にも非常に勉強になる映画であると感じました。

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