赤信号で止まらない中南米の交通習慣について面白いツイートを見かけました。
En Uruguay pasa igual que en Puerto Rico. pic.twitter.com/P42D5LaHV3
— Diego Delgrossi (@DDelgrossi) September 5, 2015
ツイート主「ウルグアイもプエルトリコと同じだ!」
青信号:通行
黄信号:猛ダッシュ!
赤信号:見渡して警察いなけりゃ、突き進め!
なぜ赤信号で停止しない習慣が身についたのか
多くの場合は「ルール守るのが面倒」とか「今日は急いでいたから」といった自分よがりな理由ですが、赤信号で止まる必要性を感じない「現地の雰囲気」については理解しておく必要があります。
世界各国のほとんどは「赤信号で止まれ」がルールです。
しかし、中南米の方々は「私の国でも、赤信号でちゃんと停止する車が少ない」と述べてます。「あっちの交差点は機能してないのに、どうしてこっちで止まらなきゃいけないんだ」と持論が展開するくらいです。
話を聞くと、その理由のひとつとして信号機の設置台数が考えられます。
中南米諸国では、信号機の設置があまり進んでいない
少ないんです。信号機のある交差点が。
私の知る限りで、最も信号機が設置されている国はメキシコでした。交通事情は随分発達した国です。メキシコのように他の国に比べて信号機の設置数が多い国では、交通ルールは遵守されてる傾向があるのかなぁと感じます。あくまでも、私の肌感覚です。
信号機があったり、なかったりと交差点ごとに「ムラ」があれば、交通ルールを無視したくなるのでしょう。なんとなく気持ちは理解できます。もちろんルール無視はダメですけどね。
交差点の治安事情も車を止められない理由
もうひとつ、赤信号で車を止められない大きな理由があります。それは交差点の治安事情と深く関係しています。
在ブラジル日本国大使館がホームページにて公開している「安全の手引き」にヒントが載ってます。
- 赤信号は早めに徐行に入り、信号停止時間を極力短くする。(動いているうちは襲いにくい。)
- 赤信号にて不審者、不審車両が存在し危険を感じたら、停止せずに通過することを考える。ただし、武器をもって襲撃された場合はあわてて逃走せず、指示に従う。
- 信号停車の際、物売りから買わない。安易に窓を開けないよう習慣つける。
- 信号停車の際、前方に不審者の存在を感じたら、早めに迂回する。迂回が不可能な場合は、大きな車間距離(10メートル程度)を取り警戒を周囲にアピールする。または、左横の車に幅寄せし不審者を自分のそばに入らせないようにする(これは、ひとりで運転している際に有効。)。
信号停止の際に強盗被害に遭う確率が高まるので安易に車を停止させるなといった内容です。「警察がいなけりゃ、前進あるのみ」とい独自ルールはある意味「理にかなった」行動です。こんな状況であれば、警察が立っていない交差点はかえって危険です。
ただ、信号待ちの車を狙った強盗という手口は、ブラジルに限らず、他の中南米諸国でもたびたび発生します。治安事情や交通事情は国が変われば異なりますので、交差点が必ずしも危険エリアではないことを付け加えておきます。
道路上では細心の注意を払って行動しましょう。
できれば、ルールは遵守すべきですよ。
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