中米、パナマ共和国には、太平洋とカリブ海を大型の船が通過するための水路があります。
それが、パナマ運河です。
パナマ運河を通行する全行程を超速な映像で見る事ができる映像があったのでご紹介します。運河のしくみも把握できるので、楽しい映像ですよ!
まずは、見てみよう!Panama Canal Timelapse
タイムラプス映像で撮影されたパナマ運河を通行する全行程です。映像は、地図の上(カリブ海側)から下(太平洋側)に向けて船が通過する様子を撮影したものです。映像終盤に登場する「アメリカ橋」の隣(映像では左側)が首都パナマシティーです。
現在、拡張工事が進められているパナマ運河。全長約80kmを通行するのに、およそ8時間必要です。
パナマ運河について
Photo:One of the Gatun Locks at the Panama Canal By gailf548
太平洋側の海面は、大西洋に比べ24cm高くなっています。パナマ運河の役目は、この海面の高低差を克服しながら、太平洋と大西洋を通行出来るようにすることです。
そこで、パナマの豊富な降水量を利用し、標高の高い部分を船の水位を上げて船を通過させる門、「閘門(こうもん)」を採用しています。これがパナマ運河の最大の特徴です。
3段階に分けて通行
パナマ運河の通路は以下のようになっており、上り下りにそれぞれ3段階、待ち時間を含め約24時間をかけて通過させるのです。
カリブ海 ⇔ ガトゥン閘門 ⇔ ガトゥン湖 ⇔ ゲイラード・カット ⇔ ペデロ・ミゲル閘門 ⇔ ミラ・フローレス湖 ⇔ ミラ・フローレス閘門 ⇔ 太平洋
運河を通航出来る最大サイズ=パナマックス
パナマ運河を通過できる船の最大のサイズはパナマックスと呼ばれています。閘門のサイズにより、現在、通過する船舶のサイズは、全長:294m、全幅:32.3m、喫水:12m以下に制限されています。
パナマ運河の能力に限界
パナマ運河は、通航量の増大や船舶の大型化の流れを受けて2010年頃から、通行船舶の受入れ能力に限界が出てきているのではないかと危惧されていました。
そして、パナマ運河庁は2006年に運河拡張計画を提案し、拡張工事の是非を「国民投票」を実施することによって最終決定をしました。
2014年パナマ運河の拡張工事が終わる予定
総事業費52億5千万ドルをかけて2007年9月3日に着工開始。
2014年に完成を見込んでいます。
拡張工事完成後は、それぞれ最大366m、49m、15mまでの航行が可能となり、建造計画中も含めほぼ全てのコンテナ船に対応できます。つまり、パナマックスの定義が大きくなるって事です。
コメント
パナマ運河体験させて戴き感謝します。
ミラフローレス水門には行ったことがあり
ますが、その時は船も居なかったので…
こんな風に旅出来たら面白いだろうなー。
パナマの話題が多いのは、管理人
さんに特別な理由があるのですか?
私のブログにパナマのネタが多いのは、パナマが好きだからです。
以前住んだ事があるってのも理由の一つです。