中南米にあるスリリングな気分を味わえる空港を紹介。
断崖絶壁の中にたたずむ飛行場や、大都市のど真ん中に着陸しなければならない空港など、パイロットだけでなく乗客の度胸も試されるようなクセの強い空港が盛りだくさんです。
トンコンティン国際空港
Aeropuerto Internacional Toncontín
ホンジュラス共和国、首都テグシガルパにある国際空港
雑誌かテレビ番組かの特集で「世界で最も危険な空港」の第2位に選ばれるほど危なっかしい空港です。
滑走路の長さ自体が2,163mと一般的な空港と比べ、それほど長くない上に滑走路端の一方が斜面になっている。そのため、着陸機は斜面に沿って地面スレスレで着陸することを要求されるかなりスリリングな空港。
過去にオーバーランで着陸に失敗した事もあるんだとか。
グスタフ3世飛行場
Gustaf III Airport
カリブ海のフランス領サン・バルテルミー島にある飛行場。サン・バルテルミー飛行場(Saint Barthélemy Airport)とも呼ばれる。
この空港の最大の特徴は、写真の反対側となる滑走路端は砂浜で、オーバーランして砂浜に突っ込む事故が頻繁に発生すること。
サン・バルテルミー島は、小高い丘が多く、広い平地がほとんど無い島のため、滑走路の長さはおよそ650mとかなり短い。しかも、滑走路端の片方が小高い丘になっており、そこにある道路スレスレをかすめて着陸するという、機長泣かせの空港である。
ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場
Juancho E Yrausquin Airport
カリブ海のオランダ領サバ島にある唯一の飛行場である。サバ空港(Saba Airport)とも呼ばれる。
滑走路の長さが世界一短い商業空港。その距離、何と396mと短すぎる!
飛行場は海に突き出た狭いスペースにあり、隣は山で滑走路の前後は断崖絶壁。そのため小型機しか離着陸出来ない飛行場となっている。もちろん、離着陸には高度な技術を要求されるが、今のところ重大事故は発生していないらしい。
ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場 – Wikipedia
プリンセス・ジュリアナ国際空港
Princess Juliana International Airport
カリブ海のオランダ自治領シント・マールテンにある国際空港。
大型旅客機がビーチ上の低空を通過して着陸することで有名な空港の一つ。
海岸に挟まれた狭いスペースを利用した空港なため、滑走路の端が砂浜のすぐ手前になっているのが特徴。一応、大型機の離着陸も可能となっている空港だが、滑走路長はわずか2,433mと狭い。そのため着陸時には手が届きそうな程すぐ上を飛び、離陸時にはジェットエンジンの凄まじい後方気流を味わえる珍しい空港となっている。
もちろん注意喚起看板が掲示されてるが、それ目当てで訪れる観光客も少なくない。っていうかめっちゃ多いらしい。
コンゴニャス国際空港
Aeroporto de Congonhas
ブラジルのサンパウロ市内にある国際空港
「南半球で最も混雑した空港」という異名を持つ空港。
滑走路が2本あり、長い方でも1,940mと国際空港としてはかなり短い滑走路であるが、主要都市に立地された空港のため、飛行機の発着陸の回数が異常に多い。
しかし、住宅地に隣接するため空港の拡張工事も進まず、飛行機が住宅地エリアに突っ込む事故も発生している。
サントス・ドゥモン空港
Aeroporto Santos Dumont
ブラジル・リオデジャネイロブラジル連邦共和国のリオ・デ・ジャネイロ市内にある空港
滑走路をオーバーランすると、そのまま海へドボンする空港。
この空港は、南大西洋に面する内海の海岸沿いにあり、滑走路も約1,300mと短い。離発着するのは小型機が中心だが、市内からのアクセスが良くシャトル便が多く飛んでいるため年間320万人を超える利用者がいる。つまり、パイロットにとっては避けるに避けられない空港である。
さらにパイロット泣かせなのは、この空港の付近には山があり、山の近くを沿って旋回しながら降下する必要がある空港なので、操縦が非常に難しい空港の一つらしい。
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