スペイン語は8割程度の学習でだいたい OKって話です。
語学習得に関する研究によれば、スペイン語や英語などの言語において各言語において頻出上位の2000語を習得するとそれらの言語の8割を網羅できると報告されています。
単語暗記って最強に面倒だし、つまらないし、だるいけど、でも大切な学習です。そんな苦行を少しでも軽減させるために、この研究報告を活用した効率的な単語暗記法を試してみましょう。
頻出単語2000語習得で8割以上をカバー
このグラフは、スペイン語、英語、フランス語の各言語を、使用頻度の順で上位n番目までの語彙が一般的なコミュニケーションにおいてどの程度の割合を占めているかを示したものです。
それぞれの語彙数で各言語をどの程度理解できるかを示す割合を「カバー率」と呼び、スペイン語は、青い棒グラフで示している通り、頻出上位2000語をマスターすると言語の9割近くをカバーできます。
頻度順のスペイン語単語リスト
wiktionary.orgより抜粋したスペイン語の上位頻出単語リストです。
スペイン語を8割程度網羅するのに、2000語の習得が必要ですが「2000語レベル」の単語を見ると、2000語という語彙数が、案外少ない数であることが実感できるはずです。
実際にスペイン語学習を進めると、長文読解や文章作成で新規単語を習得する機会が頻繁にあるので、相乗効果もあって2000語はあっという間にクリアできてしまうのです。
1000語レベル : Frequency lists/Spanish1000
2000語レベル : Frequency lists/Spanish1001-2000
3000語レベル : Frequency lists/Spanish2001-3000
4000語レベル : Frequency lists/Spanish3001-4000
5000語レベル : Frequency lists/Spanish4001-5000
出版書籍にもすでに活用されている
アマゾンで販売されているスペイン語単語帳の売り上げ状況を見てください。記事執筆時点では、以下のような書籍となります。
リンク先は、Amazonで販売されているスペイン語の単語帳のリストですが、収録単語が1000から2000語程度の語彙数となっています。多いものですと8000語もありますが、先に紹介したグラフから言えば「初級者はそんなに覚えなくても良い語彙数」となります。
2000語という数字は、書籍化の都合も加味された数字ではありますが、実際に学習する際にも非常に合理的な数となるのです。
2000語はあくまでも最低線
スペイン語初級者にとって2000語の習得は合理的な学習量と言いましたが、それはあくまでも初級レベルを網羅するために必要な最低線の学習量です。
2000語を習得すれば8割程度の内容を把握できるのは事実ですが、さらに細かい表現を習得したいのであれば、8000語の習得が必須条件になってくるのです。
最低数の語彙だけでは会話力は身につかない
なんども言いますがスペイン語単語2000語は、スペイン語の概要を網羅するために必要な最低限の語彙数と考えてください。上記の語彙数をクリアするだけでスペイン語上級者になれるわけではありません。
膨大な語彙の中から、効率的に習得していくことは、とても重要です。頻出度の高い単語から順番に覚え、学習効果を最大限発揮させ、スペイン語学習を効率的に継続させていくことが上級者へ近づくポイントです。
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