日本語表現と比べながらスペイン語文法を習得していく学習参考書です。
タイトルにも「日本語と比べる」とありますが、100%日本語とスペイン語の文法が一致するわけではないので、ある程度スペイン語学習を習得した人が対象となっている印象。中級スペイン語文法に関する参考書と考えると、非常に良い学習参考書です。
日本語文法という別視点でスペイン語を学習する
本書の最大の魅力は、日本語とスペイン語の対比を忠実に行いながら、日本人が覚えづらい箇所を丁寧に解説している点です。
本書の特徴
Image by 日本語と比べるスペイン語文法 – 見本ページ
本書の特徴は以下の通りです。細かく単元が区切られているので、まとまった時間がなくても、細かく区切りながら本書を読み進めていくことができます。
-
- 1ユニット4ページの読み切り形式
- 日本語に引きつけて考えることで、知識として持っている
- >> スペイン語の文法を自分の感覚としてとらえられる
- スペイン語の作文や西文和訳にも役立つ
- 再帰動詞や無人称表現、接続法も網羅(目次を見る)
新しいスペイン語の姿が見える解説を目指すべく、日本語文法との類似点や相違点を意識しながらきちんと解説しているのが大きな特徴です。
また、< href="http://www.hakusuisha.co.jp/files/sample/08725m.pdf" target="_blank">目次を見ると特に再帰動詞や接続法も網羅しているので、スペイン語学習の合間に読む参考書としても、とても興味深い解説書となってます。
「読み物」としてのスペイン語学習教材
著者は、京都産業大学名誉教授の三好準之助(みよし じゅんのすけ)教授です。スペイン文法中級コースや簡約スペイン語辞典などの執筆実績がある先生です。特に、中級者向けに刊行されたスペイン文法中級コースは今でも定評のある学習テキストなのでご存知の方も多いはず。
そんな著者が新たに刊行する本書は、学習教材でありながら、何度も解説を「読み解いていく」ことに主眼を置いています。スペイン語への理解を深めてもらおうとする意図を感じ取りながら、スペイン語文法の奥深さを楽しんでみてはいかがでしょうか。
コメント