昔話には、必ず先人からの知恵や教訓となるようなエピソードが盛り込まれています。これを読み、スペイン語の読解力と会話時の表現力を養うのが、今回の最大の目的です。
紹介する書籍は「やさしく読めるスペイン語の昔話」です。こちらを活用し、スペイン語の表現力をレベルアップしましょう。
厳選されたストーリーで効率良く学習
難しすぎず、やさしすぎない内容の物語を、著者が厳選しています。
「書籍なんだから当たり前」と、言ってしまえば簡単ですが、見開きで和訳と語彙を詳細に解説している昔話系の本は、正直あまり見かけません。ここは、本当に嬉しい点です。
本書は、やさしい内容のストーリーばかりなので、それこそスペイン語初級者の方でも十分楽しめる構成となっています。しかしながら、今回紹介したように、ストーリーに深入りして読み込んでいこうと思うと、容易いものではありません。
目次
- 昔話編
- ミルク売りの少女
- 向こう見ずなキツネ
- どちらが速い?
- 悪魔の年齢
- 金持ちの兄と貧しい弟
- ミセリアおばさんのナシの水
- 揚げ菓子が空から降ってきたとき
- 3人の求婚者
- 3匹の鱒
- 神話・伝説編
- 一度も泣かなかった女
- オセロットの斑模様
- アルマジロのケープ
- 火の持ち主
- コウモリの思い上がり
- バラの奇蹟
- エメラルドのトカゲ
- コウモリと王様
- 帽子男の涙
- セゴビアの水道橋
読むは易し、読み解くは難し
私自身の体験でもあるのですが、スペイン語の読解力を更に高めるには、目の前の文章を「深く読み解く」力が必要となります。
本書は、スペインから中南米各国に伝わる昔話を19編収載。
読み方を工夫する必要性はあるものの、初級者から上級者のニーズに応え、学習意欲を支えてくれそうな1冊です。読み解くことで物語への理解が深まります。Kindle版であれば辞書機能も部分的に活用できますので、オススメです。
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