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スペインの児童支援団体が制作した”子供だけ”にメッセージを届ける屋外広告がスゴい

文化・社会

スペインが活動拠点の児童支援団体「Fundación ANAR」が制作した屋外広告がとても考えられていたので紹介します。

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Fundación ANARについて

ANARとは、「Ayuda a Niños y Adolescentes en Riesgo」の略でいじめや虐待から子供達に手を差し伸べる活動をしている団体です。日本で言う所の「法務省の子どもの人権110番」や「文部科学省のいじめ相談の窓口」と同じです。

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広告に関する動画解説

Anar Foundation "Only for Children"

子供だけに見る事の出来るメッセージを掲載し、助けてほしい時はいつでも連絡できるよう認識してもらおうとするアプローチがとっても秀逸です。

子供達のことを我々大人が率先して考えてあげることが、彼らにより良い未来を届けることに繋がると信じています。この機会に、子供達が健全に育む環境について考えてみませんか?

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視点が変わると現れるメッセージ

大人と子供の視点の高さの違いを利用した視覚トリックが施されており、見る人によって、この場合大人が見るか、子供が見るかで見え方が異なる広告となっています。

低い視点からのみ見る事の出来る隠しメッセージ

大人と子供の視線角度の違い”により、表示するコンテンツを変えるという表現手法となっています。

大人が見た場合


広告上部に書かれているメッセージは一般大衆に訴えかけるだけのフレーズです。

A veces el mal trato infantil solo es visible para el nino que lo sufre
虐待されている子供は、ただ苦しんでいるだけのように見えたりするが

子供の視点で見ると…


広告下部に子供にだけ届くメッセージが書かれています。大人からの圧力から何も出来ない子供たちがSOSを出せるよう最大限の配慮が施されています。

Si alguien te hace dano, llamanos y te ayudaremos
もし君が誰かに傷つけられているなら、私たちに電話を! きっと力になれるから。

この広告プロモーションのコンセプトは、“Sólo para niños(子供達だけの為に)”となっており、虐待されている子供が、加害者である大人と一緒の時にも、子供たちから“SOS”を引き出しやすくするためのアプローチとして考えられたものです。

“大人と子供のそれぞれの視点”で広告も世の中も見え方が異なることを世間に訴えかけるアイデアには脱帽ですね。

被虐待児童に救いの手を差し伸べる、“子供にしかメッセージが見られない”看板広告 | AdGang
Case:Only for Children スペインで活動する児童支援団体「ANAR Foundation」による、虐待されている子供に救いの手を差し伸べるアウトドアプロモーション。 児童虐

子供の人権をもっと考えるべき

今回のユニークなアイデア広告は、スペインの社会問題を国民へ提議する「きっかけ」としてはとても有効な手段だと感じました。ただ、この広告がスペインの抱える諸問題を程度解決したのかは分かりません。しかし、インパクトのある手段で社会に訴える事は、とても意義がある活動だと感じています。

こうして世界で繰り広げられている子供の人権(児童憲章)に関する動きを見てると、日本のそれは法務省の子どもの人権110番文部科学省のいじめ相談の窓口が2つの柱として機能しています。

しかし、窓口が複数ある事が子供にとって利便性の高いものなのでしょうか。ウェブサイト自体も複雑な文章で構成されているので、本当に助けを求めている子供が到底理解出来ない仕組みになっていると感じます。法務省の子どもの人権110番
文部科学省のいじめ相談の窓口

児童憲章は日本でも大きな社会問題

昨今の日本でも子供に関する諸問題が複雑になっており、子供の人権をもう一度見つめ直す時期が来ていると感じます。我々、大人が子供に救いの手を差し伸べ、豊かな社会を築き上げる事は責務であるはずです。

世界の児童憲章を知る事で、我々も日本国内の問題にもう少し目を向けてあげることが重要じゃないかと思います。

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