アルゼンチンには「フィレテアード」という伝統的な装飾があります。
ユネスコの無形文化遺産にも登録された歴史ある伝統装飾の一つ、フィレテアードの持つ魅力と伝統技法を紹介します。
フィレテアードとは
フィレテアードは1900年頃に移民から南米各地に広がった装飾技法の一つです。
正式な呼称は「フィレテアード・ポルテーニョ(Fileteado Porteño)」です。アルゼンチンが起源となった大衆アートで、そこから南米各地に波及した装飾技法です。アルゼンチンのほかウルグアイでもこの技法を使った装飾品を見ることができます。
フィレテアードの特徴
- コントラストの強い色彩で「厚み」のある作品が多い
- テキストをデザインの一部とし、有名なフレーズを採用することが多い
- ゴシックとイタリックの書体が多用される
- フレーズは、故国への望郷の念、感謝や新生活の快方を願うもの
- 近年では看板などのアート技法として採用されることがほとんど
写真で見るフィレテアードの魅力
Photo:Special Records 54 By orazal
描いているところ
Photo:Closeup Fileteado Painting By blmurch
Photo:Fileteado Painting By blmurch
Twitterに投稿されてるフィレテアードな写真
2009年のタンゴに続く無形文化遺産の登録
フィレテアードの無形文化遺産への登録は、ブエノスアイレスの文化として、2009年のタンゴに続く登録となります。
詳細:Filete porteño in Buenos Aires, a traditional painting technique – UNESCO
ユネスコは既にフィレテアードを無形文化遺産に登録する内定を打診しており、2016年1月にも正式登録となります。新たな観光資源として脚光を浴びています。
El Obelisco cambió varias veces de apariencia; incluso perdió la cabeza hace algunas semanas cuando la punta de flecha permaneció exhibida en la puerta del Malba. Pero nunca lució como lo hará el próximo domingo, cuando sus paredes blancas se vean atravesadas por fileteados de diferentes colores y formas, al ritmo del tango que llenará la Plaza de la República.
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