トリオ・マタモーロスの名曲「Lágrimas negras(ラグリマス・ネグラス)」を紹介。
ラグリマス・ネグラスは、作曲から80年以上経過していますが、今でも様々なアーティストによってアレンジされる楽曲のひとつです。
今回は、アレンジ版で聴く「ラグリマス・ネグラス」の魅力に迫ります。
ラグリマス・ネグラスについて
ラグリマス・ネグラスとは、キューバ人ユニット「Trio Matamoros(トリオ・マタモーロス)」が1929年に発表したボレロ調の曲です。
スペイン語:Lágrimas negras
読み方:ラグリマス ネグラス
日本語訳:黒い涙
オリジナル曲を聴いてみよう
Trio Matamorosが群を抜いて有名になるきっかけとなった曲。
楽曲リリースから80年以上経過した今でも、色褪せない魅力を放つ音楽性が評価されており、現代に至るまでにキューバ音楽の巨匠たちによってアレンジされながらも歌い継がれている名曲です。
ラテングラミーにも輝いたラグリマス・ネグラス
フラメンコ歌手「ディエゴ・エル・シガーラ」とキューバ人ピアニストの「ベボ・バルデス」が奏でるLágrimas negrasです。現代版ラグリマス・ネグラスの代表格といっても過言じゃありません。その証拠に、2004年ラテングラミーを受賞しています。
ピアニストのベボ・バルデスは2013年に他界しており、晩年のベボ・バルデスの活躍ぶりを拝見できる貴重な映像の一つ。ちなみに、私が「Lágrimas negras」という曲に初めて出会ったのが、このバージョンの曲でした。
ラテングラミー受賞の影響力は大きいですね。こちらの記事によると、2015年11月に来日公演を予定しているようです。
巨匠たちの奏でるラグリマス・ネグラス
キューバ音楽を語る上で外すことのできない人たち「Buena Vista Social Club」の初期メンバーの二人が奏でるLágrimas negrasです。オマーラは収録当時84歳、今も歌手として現役の歌声は素晴らしいの一言。
メンバーの多くが他界している中、ブエナ・ビスタとして演奏する映像を高画質・高音質で収録している貴重な映像です。本映像はイギリス「BBC Radio 3」が企画。
他にもたくさんのキューバ音楽の巨匠たちが歌います
コンパイ・セグンドやセリア・クルースなど、キューバ音楽界の他のアーティストも各アーティストの個性を前面に出すアレンジで歌っています。
- Compay Segundo – Lágrimas Negras
- Celia Cruz – Lágrimas Negras
- Buena Vista Social Club – Lágrimas Negras
キューバ映画のラグリマス・ネグラス
キューバのドキュメンタリー映画「キューバ・フェリス」で収録された Lágrimas Negras。夢を追いかける老いたストリート・ミュージシャンの姿を通して、音楽が深く根付いているキューバの人々の生活を描いた作品。2000年製作。
生演奏独特の雰囲気がすごく魅力的で、なによりも印象的なのは歌の最中に即興で出てくる数々のセリフ。素朴なキューバの風景と人々暮らしを、キューバ音楽とたしなむ映像でお腹いっぱいです。
かっこいいの一言。ちなみに、この映画DVDはすでにプレミア価格となってます。
サルサのリズムで聴くラグリマス・ネグラス
ラテン音楽の醍醐味は、リズムをちょっと変えるだけで曲の雰囲気を180度変えることができるところ。原曲の音楽性が素晴らしいからこそ、アレンジの魅力を最大限に引き出すことができるのです。
サルサ風のアレンジは、ついつい踊りたくなるリズム。
その他のラグリマス・ネグラス
今回「ラグリマス・ネグラス」の色んなバージョンの曲を集めました。
この曲は、アーティストからも一目置かれる楽曲となっており、キューバ音楽の代表格といっても過言ではありません。
まずは、お気に入りの「ラグリマス・ネグラス」を探してみてはいかがでしょうか。本当にたくさんのアーティストが歌ってますので、じっくり探すことをオススメします!
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