なぜスペイン語学習に映画がオススメか
理由1:雑音が混じっているため
スペイン語のリスニング教材って、一部の生音声をそのまま収録したもの以外は基本的に雑音は録音されてません。現実世界で雑音がない状況などあるわけもないので、聞き取り力を強化するなら、雑音必須。
そこで、映画の会話を聞き取ることにより『実践にちかいスペイン語』に触れようってのが、映画でスペイン語学習をする最大の目的です。
留学した方が、いいじゃんって話は別。
スペイン語圏へ出向く前の予行練習にこの学習をやってみるがベスト。
理由2:日常で頻出のスラングが聞けるため
スペイン語圏といっても21カ国もあるので、スラングも舞台となる国や場所によって言い回しが全く異なります。でも、どういうシチュエーションで、どんな言い回しが無難なのかってことを知るにはちょうど良いです。
実際は、変な誤解を招かないようQué malditaとか、mala suerteって表現が多用されてる印象だけどね。
私も実践している映画の鑑賞方法
- 1とりあえず、日本語字幕付きで鑑賞します。メモ帳を用意し、気になる表現を記録します。殴り書きでもなんでもいいので、とにかくメモ。スペルミスも気にせず、カタカナ表記でもいいのでリストアップしましょう。
- 2映画を見終わったら、メモした語句や慣用句の答え合わせスペルミスや聞き間違いがないかなど、丁寧に修正します。この時、Google検索を使うと、結構簡単にスペルチェックができます。チェックする語句の意味も、忘れず調べておくこと。
- 3メモした語句の間違いを正したら、ひたすら音読鑑賞した映画のシーンを思い出しながら声に出して読むと、役者になり切った気分も味わえて一石二鳥です。誰かに見られるとめちゃくちゃ恥ずかしいけど。
- 41〜3を数回繰り返す同じ作品をなんども観ることになりますが、不明な表現をしらみ潰しでピックアップしていきます。徐々に字幕を見ないようにするのを意識するのも大切。
- 5字幕を消して鑑賞するここまで来ると、作中で何を言っているか十分理解できるようになるはずです。私の場合は、役者のセリフをそのまま覚え、友達と会話するときにモノマネして、みんなの笑いを引き出してました。
ストーリーも楽しめて会話用例も豊富な映画作品
個人的な趣向で選びましたがどれもオススメ作品です。ただ、難易度表記は、私の勝手な評価なので当てにしすぎちゃダメですよ〜
ブエナビスタ・ソシアル・クルブ
オマーラの歌声に耳を傾けるだけで、鑑賞できます。キューバの町並み見たり、歌に耳を傾けたり、とりあえず、この作品を鑑賞するときは、メモする必要を忘れるくらい没頭できるので、オススメ。
キューバの人が話すスペイン語は、カリブ地域独特の訛りが混ざります。私にとっては、この訛りがパナマのスペイン語とよく似ていて心地よいのですが、一般的には聞き取りにくいスペイン語です。
キューバ音楽への知識が深まり、ラテン音楽の世界に少し踏み込むことができます。
紅の豚 Porco Rosso
ジブリアニメでイタリアが舞台の名作。日本語で鑑賞した後に、スペイン語版を観るとストーリーがすんなり耳に入ってくるので、作品を楽しむことを主眼においた難易度はめちゃくちゃ低い。
同様に魔女の宅急便など、他のジブリ作品もオススメ。
人生スイッチ
短編ストーリー6編がひとまとまりになった映画。いわゆるオムニバス形式ってやつ。テンポよく爽快なストーリーが繰り広げられるので、観ているだけで楽しい映画。
テンポ良いスペイン語をどれだけ的確に聞き取れるかってのがカギ。
ボンボン
アルゼンチンを舞台にした、犬とおじさんのほのぼの映画。ちょっと笑えてちょっと泣けるところがすごく好き。作中ののんびり具合が伝染し、ぼーっと鑑賞してしまう可能性大。私が好きなスペイン語映画の一つ。
ただ、DVDを入手するのが難しいかもしれない。
リメンバーミー Coco
メキシコが舞台、死者の日に関するメキシコ文化を物語にした長編アニメ。メキシコのことをかなり優雅に美しく描いており、感動する人続出の話題作。
私も見ましたが、メキシコ文化に触れたことがなくても楽しめますが、この作品の良さをさらに感じるためには、メキシコをよく知る必要があります。あと、歴史的に著名な人たちも面白おかしく登場するので、やっぱり予備知識を深めておくことをオススメします。
家族愛の表現やメキシコの村落部の描写は、非常に忠実に再現されているので、思わずプッて笑ってしまいます。
スペイン語音声はBlu-ray版にのみ入っているので、購入時に要注意。DVDが欲しい人は今の所個人輸入するしかないかも。
ボルベール<帰郷>
女性たちが力強く生きる様を描いた人間ドラマ。主演女優のペネロペ・クルスが美しすぎる。舞台がスペインなので、スペインの町並みの美しさとかそういった情緒にも触れることができます。
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