Photo:Av. Fuerzas Armadas By gabystARQ
ベネズエラの政治や経済から生活のことまで、あらゆることを不平不満を大爆発させながら情報発信しているブログがあります。
ベネズエラは社会主義国。そして@nodako氏の言葉を借りれば「ありとあらゆる問題が複雑に絡みすぎてカオス」な状態に陥った国です。資本主義の国で育った私には、想像できないくらいの出来事が毎日続いているようです。
実は、私も@nodakoさんのブログを愛読している一人です。今回、このブログの興味深い記事から感じた無知な私の感想を書いておきます。
「ベネズエラの今」を伝えるブログの衝撃
ブログは、経済危機が現在進行中のベネズエラ国内で起きていることが淡々とつづられた記事なのですが、そこは驚きの連続です。
書かれていることは、ベネズエラの経済はもとより社会体制そのものが想像以上に機能していない惨状ばかりで、私たち資本主義の国「日本」で育った身分から見れば、意味不明な状態となっています。
意味不明なベネズエラ社会
資本主義の原点は、「資本(お金など)の運動が社会のあらゆる基本原理となり、利潤や余剰価値を生む体制である」です。
ベネズエラ経済は社会主義なので完全に当てはめることはしませんが、それでも「お金による価値判断」が機能しない状態には驚き以外の表現方法が見つかりません。
特に1の「安いから買えない、高すぎて買えない」は、物事に対する判断が最終的には政府の返事一つで決まってしまうことによってこれ以上歪むことができないくらい歪んだベネズエラの今が見えてきます。
もう一つは、深刻な物資不足です。特に医療に関するもの不足は深刻な事態を招いています。直近のニュースには衝撃を受けました。
小児癌の治療を受けていた8歳の男児が、医薬品不足により死亡した記事。私が受けたベネズエラに対する衝撃な思いは最大値になりました。
この薬剤不足により亡くなったオリバー(Oliver Sánchez)くんは、医薬品の不足の現状を国際社会に訴えるため、デモなどにも積極的に参加していたそうです。しかし、ベネズエラ国内の医薬品不足はどんどん悪化し、薬剤品の必要量90%が不足となりました。
その結果、オリバーくんをはじめ薬を必要とする患者が相次いで死去しているのです。
美しきベネズエラ、ではなかったようだ
Photo:Centro Simón Bolivar // Caracas By Julio César Mesa
私はベネズエラに居住したことはありませんが、ベネズエラの人々と交流を持ったことがあります。
今から15年も前の話なのですが、当時の彼らは明らかに超富裕層の部類に入る雰囲気でした。金銭感覚は(当時は貧乏だった)私より明らかにおおらかで、時間的な感覚もゆるい雰囲気でした。明らかに裕福な人たちの振る舞いだったのです。
そんな出会いを経験し、ベネズエラの話を色々聞いた私は、ベネズエラは金持ちで美しい国であるという印象をずっと持っていたのです。ところが、今回出会ったブログを見る限りでは、ベネズエラの今は不可解な状態となっていたのです。
視野が狭かったことを反省しました。世の中を広い視点で見渡せば、他の国や地域ではとんでも無いことが起きている事実を知り、自分の意見を述べることも重要だと感じました。
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