アルゼンチン政府は、マテ茶葉の輸出を禁止することを検討し始めました。
アルゼンチン国民にとって、マテ茶は文化的にも日常生活の上でも必需品といっても過言ではないではない物。まさに国民的飲料です。
マテ茶の価格抑制に向けた取り組みを、政府も本格的に検討し始めたようです。
マテ茶は60%上昇し、末端価格は2倍
パラグアイやウルグアイとともに、国内北部ではマテ茶を飲む習慣があります。
以前、こちらでも取り上げましたが、南米諸国を中心に、マテ茶に使用する茶葉の価格が高騰する事態が起きているのです。
事実、この3月だけで単位あたりのマテ茶は60%上昇し、末端価格は2倍近くにまで高騰しています。最近のデータではアルゼンチン産のマテ茶は、85%が国内で消費され、輸出は15%にとどまっています。それでも価格が上昇しているのです。
インフレ経済が価格上昇の大きな要因か?
マテ茶価格が尋常でない推移で上昇し、国民生活に大打撃を与えている状況を見てなのか、アルゼンチン政府も動き出しています。価格の安定化を図るために国内産のマテ茶の輸出に制限をかけようとしています。
大統領もこの事態に、異例の姿勢を示しつつも、経済全体がインフレ状態のアルゼンチン経済下で価格維持そのものが難しいとの考えも示しています。
元記事:El Gobierno analiza prohibir las exportaciones de yerba mate
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