Photo:20170409 – Chichilele – Atacama pano 3 By Cecilia Heinen
表題の通り、アタカマ沙漠において火星での生活を想定したシミュレーション実験が行なわれるようです。ドイツの研究者チームが明らかにしました。
滅多に雨が降らない気候条件が、火星の環境によく似ているからなんだとか。
10年に一度程度しか雨が降らない過酷な条件が火星と酷似
研究者チームによれば、アタカマ沙漠は10年に1度しか雨が降らず、火星で予想される生活のシミュレーションに最適な実験地です。関係者は「この沙漠で生活できれば、火星で暮らすことも問題ない」とコメントを発表しています。
砂漠では再現不可能な環境もあるが…
アタカマ砂漠での実験は、砂漠の地形や地質などの点で火星に近いと判断されたとはいえ、火星ではマイナス140℃にも達するという寒さはシミュレートできないし、そこには呼吸できる大気もあります。
こうした諸条件を再現するべく、NASAなどが主体となって、これまでに砂漠を火星に見立てた生活模擬実験が行われてきました。
特に、ドームを設置して生活環境をより火星に近づけた実験では、実験参加者は外界から完全に遮断され、外部との接触手段は、火星に向かう宇宙船と地球との通信で予想されるタイムラグを再現した通信のみで模擬生活を実行したものもあります。
火星移住計画の最前線は「砂漠」にあり
アラブ首長国連邦では100年後に火星に都市を建設するプロジェクトを進める話があったりと、火星へ移住の話が年々現実味を帯びているのも事実です。火星移住計画の最前線は世界各地の「砂漠」が舞台となっているのです。
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