アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルでよく飲まれているお茶といえばマテ茶。このマテ茶がペットボトル飲料として日本コカコーラ社より発売されていました。
その名も「太陽のマテ茶」
今回発売されたお茶の味も気になるのですが、パッケージ裏面に記載された「日本マテ茶協会」という団体が気になって仕方ないので調べることにしました。
南米の飲むサラダ
マテ茶は肉料理の多いアルゼンチンやパラグアイなどでは「飲むサラダ」と呼ばれるほど栄養価が高く、野菜から取る必要のある栄養の多くをマテ茶から取っているとも言われています。
この南米エリアでの牛肉消費量はアメリカ合衆国よりも多いのに生活習慣病はアメリカよりも低い水準に抑えられているという報告もあるので、マテ茶の効果が働いていると考えられます。通常マテ茶と言えばイェルバ・マテを指し、独特の渋みと香りを有しているのが大きな特徴です。
本物のマテを飲んだことありますが、口に合いませんでした。
香りは独特すぎるし、味は渋みを超えた苦さがあるというのか…苦手な味です。
で、肝心の「太陽のマテ茶」の味はというと…
本物のマテ茶の味を数倍薄め、日本人でも馴染みやすい程度の風味に抑えた味でした。マテ茶と考えるよりもこれまでにない風味のお茶が新発売されたんだなって考えた方が良いのかもしれません。
参照:太陽のマテ茶公式サイト
日本マテ茶協会とは?
太陽のマテ茶のパッケージ裏をみると…
日本マテ茶協会推奨と書かれた謎のロゴマークがあります。
マテ茶のロゴが可愛いなぁなんて思ってたけど、よーく考えたら誰が得する団体なのかさっぱりわかりません。○○協会って名のつくあやしい団体はいくつもあるんでしょうけど、日本国内でのマテ茶需要が多いとはいえないのに立派な協会が設立されていることに驚きました。
日本マテ茶協会は、日本でのマテ茶の普及を目的に、アルゼンチン共和国大使館、ウルグアイ東方共和国大使館、パラグアイ共和国大使館、ブラジル連邦共和国大使館の各マテ茶生産消費国と連携し、さまざまなイベントにマテ茶のコーナーを開設して試飲を中心に普及宣伝活動をしている非営利団体のことです。
役員にマテ茶の輸入販売を行う企業の社長たちの名も連なっており、マテ茶業界の発展とマテ茶の利用に関する正しい認識を育んでいくことを大きな目標としているみたいです。
ちなみに毎年9月1日は「マテ茶の日」だそうです。
参照:日本マテ茶協会
日本マテ茶協会は25年を超える歴史
「太陽のマテ茶」の味は、今ひとつインパクトがなくマテ茶本来の強い渋みと風味が薄まった感じでした。華々しく発売されていますが、途中で製造打ち切りにならないことだけを祈りたいです。
それよりも、日本国内にもマテ茶を販売する人がいて、愛飲する人がいて、「日本マテ茶協会」って非営利団体が設立されていること方が驚きました。しかも、1985年設立の団体というから25年以上の歴史を持つ団体であることも判明し、さらに驚いています。
中南米と日本が意外なところで歴史を積み重ねていることに、改めて感心しました。
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