世界で最も貧しい生活をしている大統領がウルグアイにいます。ウルグアイと言えば、大麻の栽培や販売を合法化したことで過去に話題にもなった国です。
破天荒な制度がでてくる社会情勢の中で慎ましく生活を続ける大統領とはどんな人なのか調べてみました。
元ウルグアイ大統領「ホセ・ムヒカ」について
ホセ・ムヒカは、第40代ウルグアイ大統領。(2010年3月調べ)
給与の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活。大統領公邸には住まず、首都郊外の質素な住居に暮らす。このことから「世界で最も貧しい大統領」として知られる。
愛称はエル・ペペ。愛読書はセルバンテスの『ドン・キホーテ』。趣味は花の栽培。個人資産は、ワーゲンのみ。
リオ会議(Rio+20)では、経済の拡大を目指すことの問題点を明確に演説。
月12万ほどで暮らすウルグアイの「世界で最も貧しい大統領」 | Pouch[ポーチ]
2015年3月、任期満了に伴い大統領退任
2015年3月、ムヒカ氏の任期満了に伴い、タバレ・バスケス氏が新大統領に就任しました。映像は、大統領府を後にするムヒカ氏。国民から愛称である「ペペ」を呼び続けられており、ムヒカ氏の人気ぶりを物語っています。
ウルグアイでは大統領の続投は認められていないため、高い人気を維持するムヒカ氏は退任せざるを得ません。バスケス氏は、ムヒカ氏と同じ政党からの選出で、ムヒカ氏の高人気を受け継ぐ形で選出されたようです。
リオ会議でのムヒカ元大統領のスピーチ
リオ会議でもっとも衝撃的なムヒカ元大統領のスピーチ 要約
質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。
私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。
発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。
リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ元大統領のスピーチ
ムヒカ元大統領のスピーチから感じ取る事が出来るのは、人間は欲深い生き物であるという事。幸福とは何なのかを我々に問いかけるメッセージとなっています。
我々に取って今できる事は「足る」を知り、経済の発展ではなく人間の心を発展させていく事なのです。深く考えさせられます。
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