ボリビアでのスマートフォン利用者が加速度的に増加しています。
2013年度は前年比6倍近くの利用者を獲得しました。
先進諸国でのスマホ普及は、頭打ち状態の段階になりつつある中、絶賛拡大中のボリビア国内の携帯電話マーケットに海外企業からも注目を集めそうです。
スマホの所持者38万人
ボリビアでもこの1年で、スマートフォンの普及が大きく進んでいます。
2012年の統計によると、ボリビア国内の携帯電話会社を通じてスマートフォンを保持していた人は6万人だったのに対し、今年はおよそ38万人まで増えています。
ボリビアの人口が980万人なので約4%の人が「スマホ」を所有している計算です。
料金プランと端末の種類が豊富に!
携帯電話各社が競うように料金プランの魅力をアピールする戦略が目立っています。
特にプリペイド(Pre-Pago)式の料金プランが充実しており、決められた期間中にチャージすると通常の2倍、3倍お得なチャージとなるようなキャンペーンも頻繁に行われています。これはボリビアだけでなく、他の中南米諸国でも似たような戦略がとられており、中南米大陸全体における利用者獲得に躍起になっていことが伺えます。
また、どの携帯事業者もこぞって、利用者に対してお得なプランで通話やインターネットができる「SIMカード」の普及にも力を入れています。
SIMカードの差し替えで上図に利用する人が大多数
最新の端末は、SIMカードを複数差し込めるようになっており、利用エリアによって使い分けている人が多いです。国が陸続きの地域では、利用する地域で管轄事業者が変わったりするので、端末側に最初から複数のカードを差し込めるようになっているのは、ごく当たり前の事みたいです。
ボリビアの携帯キャリア
ボリビア国内での携帯電話事業者は、大きく分けて3社となります。大多数の人は国営企業の「Entel S.A.」か「Tigo」に加入する人が多いみたいですよ。
Entel S.A.
国営の電話会社で、ボリビア国内で最も通信網整備が行き届いているキャリア。電波が広範囲にカバーされています。スペイン語の解説ですが、ウィキペディアの解説(Entel Bolivia – Wikipedia)も参考になると思います。
Tigo
こちらは、先の国営企業のEntelの対抗馬として位置づけられている携帯キャリア。本拠地はルクセンブルクに構えている世界的大企業です。中南米地域では、ボリビアを始め7カ国でキャリア展開しています(詳細:Tigo – Wikipedia)
キャンペーンを連発してお得感を打ち出すイメージ戦略で利用者を着実に増やしているようです。ウェブサイトを見ていても、お得情報や追加機能の充実ぶりを前面に打ち出したデザインになっているので、割安に携帯電話を所有したい若者をターゲットにした戦略のようです。
Viva
インターネット接続を安く提供することを全面に出して、上記競合2社に追いつけ追い越せと頑張っているキャリアViva。
こちらの記事( ボリビアの携帯電話事情)によると、価格競争面では強みを出していますが、利用可能なエリアが限定的。ただ、都心部のユーザーには支持されつつあり、徐々にではあるが存在感を高めつつあるキャリアのようです。
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